無気力な生徒を受け持つことがありますよね。
無気力な状態は心身に異常が起きているサインです。
どうせなら意欲的に学んでほしいもの。
しっかり理解し、対応できるように、具体的な方法や実態、NG行動を観ていきましょう。
何故この生徒は無気力になったのか?おおむね原因は2種類!
初めから無気力な人はいません。必ず原因があります。
様々な要因がありますが、主に以下の2つが挙げられます。
心と体が疲れている

心身ともに疲れている場合、気力が湧かなくなることがあります。
部活動や勉強などで体が疲れていたり、友達関係や親子関係などのトラブルで心が疲れていたり、様々な要因で疲れたことが原因で無気力になることが多いです。
特に誤解されやすいのが体です。体が疲れていると心も自然と疲れてきます。
根性論で体に負担をかける方が多いですが、疲れたと思ったら「短時間でもいいので休む」ように指導してみて。
未来に希望を持てない

生徒が自分の未来に希望を持てない場合も無気力の原因になります。
特に、親の過干渉によって生徒が自分の人生を自分で決められないと感じたり、やりたいことがあっても否定されると、自分の未来に対して希望を持てなくなります。
その他にも、自分に自信がない、存在価値を感じられない、他人に必要とされていないと感じる、努力しても意味がないと思うなど、心理的な要因も無気力の原因となり得ます。
これらの原因を理解し、生徒の状況に応じた適切なサポートを行うことが大切。
親としては、生徒の話をよく聞き、一緒に楽しめる活動を見つけたり、生徒が自分で決められる機会を増やすことが、生徒の無気力を改善する手助けになります。
また、学校や専門家との連携を通じて、生徒が抱える問題に対処することも重要。
無気力な生徒には、具体的にどう対応すればいい?効果的な対応法とは?

では、実際にどのようなアプローチが有効かをご紹介します。
理解と共感
生徒が無気力な理由を理解しようと努力しましょう。家庭環境、健康問題、学業のストレスなど、さまざまな要因が影響を与えている可能性があります。
生徒に対して共感を示し、彼らの感情や状況を尊重しましょう。
対話とコミュニケーション
生徒との対話を大切にしましょう。彼らが抱えている問題や感じていることを聞いてください。
無気力な生徒に対して、自分の気持ちや考えを表現する場を提供しましょう。
クリア可能な目標設定とサポート

生徒と一緒に目標を設定し、達成するためのステップを共有しましょう。
サポートが必要な場合は、個別指導やカウンセリングを提供しましょう。
目標は達成しやすい事柄から決めてください。
大きなことは置いておいて、小さな目標を効率良く達成できるように設定してください。
※オコジョキャンパスで作れる選択式の問題も、成功体験に多く触れられる仕様となっています。
ポジティブな環境の促進
クラスルーム環境をポジティブに保ちましょう。生徒同士の協力や励ましを促進し、無気力な生徒をサポートしましょう。
※ガンバレは無責任?
生徒は既に頑張っています。頑張っているからこそ無気力な状態に苦しんでいるわけです。なので「ガンバレ」ではなく、ただ事実を聞き、親身になって主張を理解し、有益なアドバイスをしましょう。
興味を引くアクティビティ
生徒の興味を引くアクティビティやプロジェクトを提案しましょう。新しいことに挑戦する機会を提供することで、モチベーションを高めることができます。
保護者との連携(要注意)
無気力な生徒の保護者と連携し、家庭でのサポートを確保しましょう。
保護者に生徒の状況を共有し、協力して問題解決に取り組みましょう。
※ただ、保護者の性格によっては、次に紹介するNG行動にでることも・・・。事前に次のNG行動はとらないようにお願いしておきましょう。
無気力な生徒に対してのNGな対応とは?
これはしてはいけない4選
叱責すること

無気力な生徒に対して「怒鳴る」「叱責する」はNG!
彼らのモチベーションをさらに低下させる可能性があります。
ただでさえ低下しているモチベーションをさらに下げると取り返しがつかないことも・・・。
無視すること
絶対止めてください。
無気力な生徒を無視することは、彼らがさらに孤立感を感じる原因になります。
代わりに、彼らとコミュニケーションを取り、多くの情報を得てください。
彼らの話す言葉ひとつひとつが解決のキーです。
過度なプレッシャーをかけること
無気力な生徒に対して過度なプレッシャーや期待をかけることは避けましょう。ノルマや目標の得点などもNG!
彼らは既にモチベーションを失っている可能性があるため、理解とサポートを提供することが大切です。
一般的なアドバイスを与えること
「頑張れ」といった一般的なアドバイスは、無気力な生徒には効果がありません。
代わりに、具体的なサポートやアクションプランを提案しましょう。
参考:東洋経済ONLINE「「頑張れ」はいつからNGワードになったのか」
まとめ
無気力な生徒はその状態に悩んでいます。本人の意思とは別に無気力なので、悩みとして明確になっていない場合もありますが、おおむね現状の打開を望んでいます。
まずは目標達成が可能なミッションを与え、成功体験を多く得られるようにしてください。
ガンバレ等のアドバイスは不要です。とにかく成功体験こそがキーです。
また、その成功を共に喜び、褒めてあげてください。
目標を達成できなくても、行動をしたことで必ず成長しています。その成長を見逃すことなく、褒めてのばしてください。
※決して、目標達成が大事なのではなく、行動したこと自体が大切な事であることを忘れないでください。
いつの間にか無気力ではなくなっているはずです。
本人が無気力でない状態に気が付いていない場合、なにも言わず気が付くまで見守りましょう。